★きらら 自分から出る声を聴こう ★

2011年7月27日水曜日

極限ドライブ                                  007

 光メンタルホスピタル。

そう、うちの父が出資した会社であり精神科だよ。


満男は至りつくせりの人生に怒りと反抗心を感じながら”家”を出た。

散歩にだ。


だいぶ良くなっていた。だが、実家は嫌いだ。帰りたくないし、財産もある。


金に困らない。でも友人がいない。


(彼は気づかなかったが、医療スタッフたちは立場ゆえに敬語だったが、たまにため口を利くには

こいつ自身の馬鹿丁寧な敬語を辞めるまではため口は利かないとスタッフで決めていた、

数十年もの友人たちに囲まれながら乖離する対人感覚。親密感覚)



病院は山の中にある。ある山の多い県にだ。

散歩すると自然と対話できる。


うさぎが出てきたり・・・・


もう少し歩くと滝が見れる。



うんっ?


一瞬、気配を感じた。女の・・・



「誰?」


うーん。


まあいいや。


女なんか使えやしないし(うちの母が全然家事で着なかったなぁ・・・)


ふっと、死んだ母のことがよぎる。


もしかして、母の幽霊?


同じ匂い。


母が死んでもまだマザコンか?


つーう、笑えねえや。


さて、日課は終わり。


また本を読むか・・・