相原佳良は、バイトばかりの連続コンボクラッシュで倒れた。
実家で天井を見て思いにふける。
( なんでバイトなのに社長並みに頑張るの? 人の3倍のスピードで3倍の期間耐える・・・)
(ふと浮かんだ言葉なんだけど、すごい力が要る。うんでもって、すごく自分の限界がわかる)
(どうして、女のあたしが社長になるのを目指すのよ・・・)
(最近わかんない・・・ 自分って何? 誰? 何で仕事が恋人なの?)
「一人暮らしだと楽だと思ったのに・・・ 慢性疲労で自宅で治療・・・ 燃え尽きた・・・」
一人ごとを言いながら、涙を流す。苦しすぎた。あまりにも一人暮らしは・・・特に女の・・・
母も佳良の性格で頑固で向う見ずで、走り出したらとまらないのを知ってはいた。
自分から助けてと言う前に私(母)が助けてしまう。 佳良を甘えさせてしまう。
その結果が燃え尽き症候群。 会社は辞めて、うちで世話することになり、正直、大変だ。
でも、あっさりと障害者年金と生活保護の申請が通ったのは佳良の超ド級の真面目さが社会に評価されたと感じたわ。
私も以前に夫と比較して仕事でタイマンを張った。それで燃え尽き、夫もうつ病に。
ひょっとして・・・
仕事でタイマン張る相手が(男?)でいるの?・・・ 佳良。