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2010年10月8日金曜日

masalifeオリジナル SF小説 極限ドライブ(改)

極限ドライブ






0章





 遥か地の平原に、試作機SSY-000が鎮座していた・・・



独自で単機で自主開発による宇宙飛行は不可能なのか?



雅は数年前の過ちを胸に、民間初の単段式ロケット機でもう一度、宇宙へ飛び出す。





 ロケット機と言えども、大気中を短時間飛行するし、帰還時にもろ大気の影響を受けるので、どこぞの空軍の水素ロケット機のフォルム



を大幅にロングノーズにデザインを変更し、芸術的な機体に仕上がった^^: SSY-000はもろ機体は軍の払い下げをただ同然で貰い受けた



ので、大幅に開発費を縮小できたが、自主開発のイオンクラスターエンジンと従来の水素ロケットエンジン、超空間飛行用次元駆動型エン



ジンX1Fの(ワープのこと)を積んでの飛行はこの払い下げ品のミラー000には重荷だったようだ。何とか水平離陸し、日本から(雅



所有のプライベート空港から)北極に行くまでに、極限時の負荷を超えて飛行させて(その前に回れ右をすべきだった(涙))、それから



機体を90度バンクさせ、地球上空38000Kmにワープさせるときにワープ前に爆発し、あわや死ぬかと思ったが、不思議な光に包まれ



コクピットごと生還し、後で国際宇宙局の偉いさんにど叱られた・・・



 律儀にパイロットライセンスを取り、時間をかけて開発したSSY-000。国際宇宙局に初の民間小型宇宙機として登録し、その監視



下の中での爆発。コントロールセンターは泡を食った。何故なら宇宙機として登録していたが、ワープエンジンを積んでますなんて、書か



なかったからだ^^: ほとんどいい子ちゃん、ですが、悪い子ちゃんですよと証明してしまった・・・



 宇宙機開発メーカーに小型航空機からの転換だったからさあ、目立つアピールは必要だと思ったが、宇宙局の大半は元軍人さんなので、



厳しかった。いくら開発メーカーのオーナーでも、地球で一番の幸せな大金持ちでも、規定のルールを破ることに大目に見るような連中で



は無い。建前上、膨大なペナルティーを食らい、数年の営業停止に追い込まれた。まあ、働かなくても数百年遊べる金はあるし、財産もあ



る。じっちゃんの幸せな自己回復修復ツールを使い倒し、雲隠れした父の残した借金を払うだけのお金を引き寄せ、俺はいつの間にか地球



上のあらゆる金持ちを抜いてしまった。ねたみやっかみがあるかと思えば、度を過ぎた大金持ちには干渉は不要と、地球を事実上支配して



いた連中がその支配を放棄し、支配権を地球上の各政府に返してしまった。経済と政治の分離はじっちゃんの理想で、じっちゃんは政府を



バックで動かしている奴とたまに話していたが、その引き金を孫の俺が引き、地球はひとつになってしまった。潜在意識的に人類はそう願



っていたので、皆の潜在意識を肯定する人が大きなことをすれば終わりだったのだ。何ともあっけない。



 再成屋は最初はPCゲームメーカーとして雅(じっちゃんの方)が21世紀の初めに立ち上げ、極限ドライブと言うPCゲームで大儲けし、



そのゲームに仕込んだ癒しシステムで、大半の人のうつ病が緩和もしくは全快し、医療業界は一大パニックになり、政財界はこぞって、



敵対し(建前上は)、



「わたしにそのゲームを売ってくださいっ!!!」と偉いさんがお忍びで買いに来たそうだ。後は口コミで広まり、受注生産だったので、



回復した後、苦しんでいる人を援助することを条件に、売りまくり、回復者が苦しんでいる方々をまず、身内から助ける活動が日本で起き



た。その後、PCゲームだったので世界で普及しているゲーム機にじっちゃんのルートの会社の社長に移植を頼んで、バックマージンを貰い



左団扇の生活になったそうだ。雅さん(初代)は創業者だから、伝説のじっちゃんなのさ^^: