★きらら 自分から出る声を聴こう ★

2012年7月7日土曜日

過去と折り合いをつけるためにクリーニングして書いた過去(カルトでの苦しみ))


 エホバの証人と私


 この閉鎖的なカルトに心が誘拐され、引きこもりで学生時代に人生に絶望した私は、約13年間もこのカルトと共に生きた。

勧誘される前:

 既に母が伝道を受け、他の宗教も含め、読んでも理解できない頑迷な本が数冊あった。その中でも聖書物語は簡潔で、小さなころから聖書の一部に慣れていた

俺は、ノアの箱舟の話と挿絵に関心を覚えた。他の小さな本に共感したり、感心はしなかったし、ものみの塔という出版社(当時はそう思った)しか記憶しない。


勧誘直前:

 工業高校を卒業し、友人の援助で就職しようとしたが駄目。自動車学校もさぼりがち。行き詰まりを感じていた。

人生に絶望した。誰か助けてと天井を見て心で嘆いていた。

そんな時に、後で宗教上のメンターになる本来なら大学いってばりばり勉強する秀才のメンターと出会う。

家族の反対を押し切って、宗教に入信。正規開拓者(当時、バイトと私生活以外は宗教活動に従事。伝道時間を90時間をものみの塔から要求される立場。

エホバの証人社会のステータスであり、長老と呼ばれる人の推薦を受け、ものみの塔が承認しないとなれない。宗教内で尊敬され、発言に権威がつく)

であり、なんと、部外者でエホバの証人になった。俺も約13年は彼に倣う事になる。これをエホバの証人1世と内部では呼ぶ。

 そんな出会いがあり、俺は友人がいなかった。寂しかったし、誰でもよかったのかもしない。

 「友達がほしい」と彼に漏らした。

  「じゃあ、私がなります」

   一見、人が良さそうな笑顔としっかりとした物言いはなんとなく混乱と、自分の中の聖書を学べば解決するとの観念と符合した。

   実際は、聖書ではなく、ものみの塔の教理を勉強することになる。これが狡猾な詐欺だったんです。

   聖書自身は大きな本や(大きな書店の宗教書コーナーで安く売っている。断絶(自分から辞めること)して、心の余裕ができてから、普通のキリスト教の

   訳を1冊買い(1200円くらいだったと思う)、読んでみたが簡明な訳で、ものみの塔の出している無償の(配布用と信者用)の新世界訳は頑迷かつ、

   やたらエホバを強調し、罪悪感を与える訳が多いと知り、愕然。人生に罪悪感を持つ理由はこの新世界訳とこの宗教の出版物、指導部のころことと変わる

   教理(大学進学を勧めたり、禁止したり、手に職をつけるためにPCの専門学校に行けと薦めたり)、二転三転どころではないのだ。


   この組織で生きるには感情を感じないでロボット的にその組織のグローバルルールと地元の会衆(一般でいう教会)の暗黙のローカルルールに従い、


   プライベートすら制限がかかる苦しみを修行と見るしかなかった。 自己が押しつぶされ、うつが美徳とされる。病気の人は信仰で治ると解く。

   さすがにうつ病が社会で一般化してから、この協会自身が宗教誌のものみの塔に信者が外部のお医者さんに掛かる写真入の広告を出し、

   協会内の内科医や精神科医がアダルトチルドレンのワークを(外部の知恵でそれまでは禁止だった)、二世信者用に開発し、

   インナーチャイルドを癒してから、エホバ信者に再洗脳するワークを宗教とは別ルートで出していた。東大出身の精神科医で長老が、

   協会そのものに反対されながら回復セミナーや通信教育(俺も数ヶ月世話になった)をそして、電話でのカウンセリングをしていた。

   何回も協会に反対にあうが、最終的に協会に採用されたかは知らないが、2011年の震災後のネットの書き込みにやたらカウンセリングを弱った信者に

   するという、内部扶助のアナウンスがあった。

   俺はびっくりしたが、一見正しいように見える彼らの判断が外部の精神科医との連携なら希望はあるが(違う角度で信者が自分を見れる)

   閉鎖的なカウンセリングなら、俺は上の精神科医の被害を被った様に、かえって回復の阻害になる。

   宗教を絶ってから、やっと回復のスタートだったし、たまに深い罪悪感で異性関係に大変さを感じる。

   意識のクリーニングで(SITHホ・オポノポノ)で、その記憶を洗浄して0にして、穏やかな愛に置き換える作業がずっとあるが、

   このカルトでの修行に比べれば見たり感じたりするもので自己変容がわかるので俺はいいと感じる。


 個人的な体験を読んでいただき誠にありがとうございます。



   輝気 雅人