★きらら 自分から出る声を聴こう ★

2012年5月19日土曜日

KD > 6 リアルバトル協会設立

 23世紀。

戦争がスポーツに変容する。

自作戦闘機バトル。

極限までエンジンを回せ。

極限までハラハラしろ。

つーか、見る客を裏切るな。

23世紀。まだならずもので名パイロットや迷パイロット、そして21世紀で言う暴走族たち。

その怒りを賞金をかけたバトルで戦う。

破壊衝動を変容させる。美しく戦う。

雅俊は政府に打診した。


「このままではまた、逆記憶再生障害が出ます。オタク病や21世紀の風紀を23世紀に持ち込むことに」

政府の官僚で友人の極人(きわと)は喫茶店でよく聞いていた。

極> 確かに。

雅> 俺はリアルバトル協会を作ろうと思う

極> そのルールとかやり方が・・・

雅> お前は元軍人で、今は政府の官僚だ。あの戦争の馬鹿さ加減は良く知っているだろう?

極> ああ。

雅> 俺が理事をやる。おまえ、首相の息子だろう。その立場でお前のとーちゃんを説得してくれ。

極> 簡単じゃないぞ。23世紀でも。政府は大きく変わった。だが、やはり汚い面は必要悪だ。

雅> 物事にいいわるいはない。 かの、バシャールや他の悟りの哲人もそう書いている。

極> ・・・・

雅> ・・・・

雅俊は きらりとした キーを渡した。

極> これは。

雅> ぴっちぴちの新型マシンを首相に贈るよ。本来の自作からは外れるが。

極> 俺の父にあげるのか?

雅> ふふ。

極> 確かに俺の父も元軍人。久しく、戦闘機には乗っていない。

雅> にやり☆


その後、時間をかけて、若いアンちゃんがこの協会に所属して腕を磨くことになる。

それでもならずものをぶっ飛ばす役は雅俊と極人のふたりだけだったが。