KD ＞ １

　自作PC用に部品屋があるように、

２３世紀にはある。

だが、部品は情報だけであり、自分の意識でダウンロードし、閃きと試行錯誤して＜これは２１世紀と同じ＞＞

部品から作る。

部品屋とは名ばかりで、２１世紀の懐古趣味用に復活モデルのプラモデルが山で置いてある。

店主は２２世紀に戦争屋から転業して、部品屋になる人が多かった。

店主は目が鋭い。さすが元パイロット。一瞬で戦士かどうかチェックする。

客の持つオーラ。

一瞬でわかる。

優しいだけの青年。

店主は笑うがバカな話だけ延々として買わせない。

鋭く、一瞥して、それでいて敬意を払う少年。

店主は、自分で働いてそのマシンでまず遊びたいかと目だけで問う。

少年はわかったと目でサインを返す。

それくらいに部品屋は鋭くも才能のある戦士の開花に関心があるのだ。