★きらら 自分から出る声を聴こう ★

2013年8月13日火曜日

星降る夜に 3

ああ、もう寝よう。

学校は夏休みで無いけど。

明日、集めた部品で反射式を組むの。

にこにことその一式眺める。

一見お金持ちの娘に見える。

だが、違う。

それぞれが事業を持つ事業家の一団が あけみの家族だ。

22世紀に 大きな会社は一握りしかない。

いろいろな試練が21世紀に大きな会社を襲った。

災害とか資金難とか。

それでもぼろぼろになりながらもごく少数の会社は生き残った。

22世紀。学校はあるにしても教科書はネットで見つけ、作成し、自分が学びたいというよりも、

サバイバルのための訓練を見出すほかなかった。

砂原あけみ。彼女のフルネームだ。

この家庭は22世紀にありふれたもので、他の家族も自分の才能で食うために家族の成員がそれぞれの道で食うことに生き、淡々としていた。

ひとりひとりは強い。

家族が一団になるとかなり強い。

正直かつまっすぐ。

逆に騙しを極めるか。

後者は必ず、一時は反映するがその後、リターンで破壊されるのが宇宙のルールだ。

22世紀。真実を知るものは多い。

その逆を行くものもいる。

どっちを選ぶかは究極的には個人の選択なのだ。