★きらら 自分から出る声を聴こう ★

2012年3月31日土曜日

Ceeport


こねこなじぶん (RSF短編例外)))

 にゃおん?

きゃわーい子はっけん。

あるめがねのおんなのこがあそんでいるこねこをろっくおんした。

「飼い猫かしら?」

こねこはその女性を素早くスキャンした。

たじろぐ。

そのめがねのこは心底うっとりした。

うーん、誰かに似ている。

こねこのみみは飼い猫であり、誰にでもなつくような浮気猫ではない。

ごしゅじんのほーがいいもん


でも、ねこも社会性がいるとごしゅじんがいってた。

メス同士ならいいか。

そう感じなおすと、この女性の足元でそっくりかえった。

めがねのおんなのこはやはり、この子から彼のにおいを感じた。

地図を見る。

うーん、確かこのあたりに彼の実家があるはず。

放っておくにもほどがあるわよ。

いきなり実家に行くのも気が引けるけど、この子に会えた。

多分、あの人のことだから・・・ 近所で散歩してそう。

そう感じなおすと、近所の大きな公園へとめがねのおんなのこは歩き出した。


この女性の彼氏は散歩して思索にふけっていた。

何かいいヒントはないか。

アイデアが浮かばない。

詰まったな。

S公園はお祭りができるくらいにでかい。

一瞬、ある女性の顔が浮かんだ。

「悪いとは思うんだが、ちゃんと稼ぐまでは会わないと決めたんだ」

小声で言い訳し、自販機のコーヒーを買う。

後ろから声がする。

「あのう・・・」

彼は振り向かずにスキャンした。

波動からなんか懐かしい感じを感じた。

・・・・

やばい。 まだ会う気なんてないぜ。もっとましな立場になりたいんだ。

(お休み例外記事終わり))